Category Archives: セラピーガイドのつぶやき

太陽の光

オーロラを見にフィンランド(のラップランド)に行ってきました。

昨年は「ビギナーズラック」か、4日連続できれいなオーロラと星空が見られてこの地に惚れ込んでしまったのですが、今年はあいにく天気が悪く、一晩、束の間だけ「あれたぶんそうだよな~」って感じにしか見られず、がっくり。

天気が悪いとなると曇天や雪降りの日が続くわけなので、当然太陽に会えない日々となります。
私はお日様が大好きなので、これはとてもつらい。

正確に言うと、今回は1日だけ太陽を見られたけれども、雲の向うにかすんでぼんやりと(それはそれで幻想的でよかったのだけれど)。加えて日の短い時期と68度の高緯度につき、午前9時頃日の出、午後4時頃日の入り。日中も日本みたいに空高く上がらず、森の木々の上をすうーっとかする感じでまた沈んでいってしまう。

これは毎日楽しく過ごさないと気持ちがやられてしまう~というわけで、人生初スノーモビルに乗ってみたり、人生初クロスカントリーでロングコースをツアーしてみたり、スノーシューで山へ分け入ってみたり、夜の山を歩いてみたりと、それなりに充実した日々を過ごしました。

が、旅の最後に現地の空港を飛び立ち、雲の上へ出て、久しぶりに太陽の光を浴びた時の嬉しさといったらもう!!はぁぁ~♪♪♪♪♪ってなりました(笑)。
確かスウェーデンだったか、海辺で女性が裸になって日光浴する映像だか写真だかを見たことがあって、何もそこまでしなくてもと思っていましたが、その気持ち、今ならすごくわかる!もう、本当にね、本能的にね、太陽の光を全身に浴びて吸収したいのよ(笑)!!

日本海側気候の小谷と違って、私の住む安曇野は冬でも比較的青空がよく見られる土地です。なので、よく日光浴しながらお茶したり、山の上で太陽にあたりながらごろごろしたりとかしています。そんな中で、太陽は、食べ物を摂取するのとはまた違ったエネルギー供給を人体(だけじゃないけど)にしてくれているように感じています。人がもともと持っている生きるエネルギーを活性化させて元気にしてくれるというかね。その太陽に会えない一週間を経て、今回改めて、太陽の光の心地よさ、ありがたさを再認識した次第です。

でも、かの地のオーロラと満天の星の空には惚れちゃったのでね~太陽に会えない日々が続くこともあるとわかっていても、また向かわずにはいられない自分がいます(笑)。

 

久しぶりの太陽(フィンランド上空)

久しぶりの太陽(フィンランド上空)

 

 

ガイドはライブ

「ガイドはライブ」は、宿をやっている森林セラピーガイド仲間の言です。

お客さんともてなす者とその場の環境とのライブ。
森林セラピーなら、お客さんとガイドとおたりの森でのライブ。
宿なら、お客さんと宿主とお料理やお部屋のライブ。
その時に集まったもので作り上げるもの。一期一会。

私は英語のガイドもやってまして、先日海外からのご家族のお客さんを善光寺やスノーモンキーパークや温泉にご案内してきました。

そのお客さんは、はじめての日本ではじめての経験をひとつひとつ「すべて経験!」と前向きに楽しんで、一緒にいてとても楽しかった。そうしたらお客さんも「一緒に過ごせてとても楽しかった。アメリカの家に遊びにおいで!本気だよ!」と言って下さいました。初対面だったのに(笑)!

つくづく、ガイドはライブだな~、と思った一日でした。

ガイドをする者としては、どこか「楽しんでいただかなければ!(=自分が楽しませなければ!)」みたいなプレッシャーがあったりするのですが(もちろん楽しんでいただく、あるいは目的を達成するために、ガイドは技能向上の努力をする必要がありますが)、ガイドツアーもまた集まったメンバーやその場の状況全てで作り上げるものなのではないかと思うのです。

縁あって出会った人達と、その場その場で作り上げるライブ。
そう考えると、自然とこちらの肩の力も抜けて、その瞬間を楽しもうという気持ちになります。
双方、力みのない自然体で、その場その場で思ったこと感じたことを共有して楽しむ。

「ガイドする」とはそういうことでいいのかもしれない。その方が、結果お客さんがより楽しめるのかもしれない。そう思う今日この頃です。

 

 

 

森林セラピーガイドをしてこの1年の思い出

色々ありましたが、K大学生と共に小谷温泉鎌池散策が思い出深いガイドになりました。

若い学生さん達、これから社会に出て活躍して行く若人その方々と共に森林セラピーの意義、良さを伝えられ、当人達は、心の中に入ったか??? ギモンでしたが…私なりに目標を立てました。“森に入り心も身体もリラックス!!”(当たり前ですが…) 自分を見つめよう、自分は何を感じているかな?森に身をゆだねて行こう!! そして、森は私達人間に心身のバランスの回復、健康維持をプレゼントしてくれます 沢山頂いて行きましょう  五感を研ぎ澄まそう!! 呼吸法をして、湧水を飲み、池とブナ林雨飾山の景色を眺め、寝転び、そして終わりの気分調べ(それぞれの感想)素直に皆さん思い思いに感じた事をお話してくれました。 何か思い出しながらペンを走らせていても心が暖かくなり、心地良いワクワクとしたものが(アドレナリン)免疫力が活発になっていく、身体が喜んでいる私を感じます 学生さん達これから良い人生を歩んで下さい!!

これからも小谷村の森林セラピーで心も身体も癒され活力ある人、心穏やかな健康な人を送り出したいです。そんなガイドを夢見て日々精進???して行きたい思いです

今年も残す所数日になりました。色々やり残しは有りますが、来年に向け一歩づつ、無理せず私なりに進んで行きます。 お仲間の皆様、色々ご協力頂いた皆様、HPご覧の皆様、ご参加された皆様ありがとうございましたm--m

来年もどうぞ宜しくお願い致します  感謝、感謝です

Mother Nature (マザーネイチャー)

カナダ留学中にロッキー山脈へ旅しました。
北方のジャスパーという街で、現地ガイド主催のツアーに参加したのですが、ガイドさんが国立公園についていろんな話をしてくれました。

例えば、森林が密になってくると、自然発生的に火災が起こる。ある程度焼けると自然に鎮火する。そして、森は天然更新する(焼け跡になることで、陽が当たるようになり、新しい木が育ちやすくなる)。
人間もそれにならい、森の更新を狙って人工的に火災を起こすのだけれど、なかなかコントロールが難しく、時に人家を焼いてしまったりする、と。

そして、火事の後でないと(高温にならないと)笠が開かないまつぼっくりがある、と。母樹のそばでは(たぶん遺伝子的に近い木が増えてしまうため)通常は笠が開かない。焼け跡になった天然更新のタイミングで初めて種が落ち、芽が出るようになっている。

自然は実によくできている。
“Mother Nature” – 母なる自然。ガイドさんが何度も口にしていました。

衝撃のふかふか感!

11/30(月)長野県主催の森林セラピーガイド等研修会に参加してきました。
(協会メンバーが参加したのと会場が別、内容は同じ)

会場は南箕輪村の大芝高原、森林セラピーロードに認定された森があります。
森を構成する木々は、主にヒノキ、アカマツ、ナラ、カエデなど。ドイツトウヒなんかもありました。
ウッドチップを敷いたロードはほぼ平坦で、さまざまなウォーキングをするのに適していると思いました。
実際たくさんの人が歩いており、地元の皆さんに愛されてるな~って感じでした。

ところでこの森、人工林だと思うのですが、林床がふっかふか!!ウッドチップロードを敷いた道よりはるかにふっかふか!!!足を踏み入れるとよろけてしまうほどにふっっかふか!!!!!
これは木は相当に幸せなことだろう~。道を外れて林床に入って土を踏み固めてしまうことがすごく憚られました。

これは衝撃でした。
今まで、日本全国あちこちの山を歩いてきましたし、腐葉土たっぷりのぶなの森もたくさんたくさん歩きました。が、このふかふか感は人生初(笑)。

一体このふかふかの秘密は何だろう??
自然林よりもふかふかな林床なんて驚きだ。よっぽど手をかけてるんだろうか。
ひとつ思い当たるのは、たくさんのモグラ山があったこと。モグラがいるといい土ができると聞きますね。

本来、木々の根元はあんな風にふかふかしているのが理想なのかも知れません。羽根布団かぶってます、ってところでしょうか。セラピーロード沿いの木々は、羽布団かぶって健やかそうでした。

 

ブナの森は世界共通で美しい♪

実に久しぶりに中国映画の「十面埋伏」を観ました。
中国女優のチャンツーイーの踊りや衣装、背景となる風景など、全編を通して色彩が非常に美しい映画です。邦題は「Lovers」でした。

話中、美しい森が出てきます。とてもとても美しい森です。
中国といえば竹林のイメージが強かったので(笑)こんな美しい森があるんだ!?と最初に観た時かなり驚いたのですが、やはりロケ地はウクライナでした。
私が大好きなどこまでも歩いて行きたいような明るい森。映像の美しさに感動したもんです。

今回改めて、映る木々をしみじみと眺めてみました。
逃亡するシーンで森の中を駆け回っているので(笑)、ほとんど木の幹しかわからないのですが、たぶん白樺、栂などなど、そしてブナ(ヨーロッパブナ)。
やはり私の大好きなブナの森はは世界共通で美しい~♪

ところでこの映画の難点は、その美しい森で2回(以上?)ロケをしたと思われること。
緑滴る新緑の時期と、秋の黄葉の頃。
追われる主人公達が森の中を逃げ回るのですが、春と秋を行ったり来たり(苦笑)。
もう、すごい違和感(笑)。
森に行かない人でもさすがに気が付くと思うなぁ。。。
俳優さん達のスケジュールとか、国外ロケの不便さからそういう結果になってしまったんでしょうかね。

観客を馬鹿にしてもらっちゃ困る!なんて思う一方で、同じ場所(たぶん)の春と秋、色彩だけでなく「気配」がこんなにも違うということを改めて実感しました。
映像から伝わってくる風、気温、湿度、森の香り、落ち葉を踏みしめる音や感触などなど・・・
(私が)たくさん森に入るから脳が記憶しているんですかね、感覚として再現されてきます。
これも森林セラピーのひとつだな、なんて思ったりしました。

それにしてもウクライナのブナの森、美しい~。ぜひたずねてみたいです。

 

ストレスチェック

企業の従業員へのストレスチェックが義務化されるそうで。
以下、厚生労働省「労働安全衛生法が改正されました」より。

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ストレスチェック制度の創設

・医師、保健師などによるストレスチェックの実施を事業者に義務付ける。(ただし、従業員 50 人未満の事業場については当分の間努力義務とする。)

・事業者は、ストレスチェックの結果を通知された労働者の希望に応じて医師による面接指導を実施し、その結果、医師の意見を聴いた上で、必要な場合には、適切な就業上の措置を講じなければならないこととする。

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施行は2015年12月1日だそう。

見た感じ、職場の労働環境の改善が目的ですかね。働き過ぎず、働きやすい職場環境を整えよってところでしょうか。

私達森林セラピーガイドからすると、働く人たちのストレス緩和には、森林セラピーを大いに活用していただきたいところです(笑)。

ところで、森林セラピーでもストレスチェックをやったりするんですが、ストレスチェックの文言って、どうも明るくないですよね。「ストレスがあるか」を主眼にチェックするからそうなるんでしょうかね。ストレスチェックをすることで、余計ストレスがたまりそうだなって感じたりします(苦笑)。

軽視されがちですけど、文字や言葉、それらを使った文章には確かに良くも悪くもエネルギーがあり、特に日本語のような表意文字はなおさらその傾向が強いと思います。文字を見ているだけで、明るい気分になったり、暗い気分になったりするんですよ、実際。

昔カナダに留学していた時にクラスメイトから「ポジティブな意味を持った漢字をいくつかピックアップして画像にして」って頼まれたことがあって。「何するの?」って聞いたら、友達の誕生日プレゼントに良い意味の漢字をペイントしたマグカップをあげる、と。それはいいね、と実際にその作業をしてみたら、あら不思議。なんだか元気になってくるではないですか。異文化の人と交流したことで発見できた日本のよいところでした。

愛 幸 恵 忠 孝 真 信 夢 勇 良 柔 清 澄 麗 美 明 爽 優 秀

どうです?なんとなく元気になりませんか??

そういう観点から見直した文言で、ストレスチェックを作ってみたいな~と思っています。
するだけで、ストレスが軽くなるストレスチェック、なんてね(笑)。

 

真木集落へ再び

真木に、打ち合わせに行って来ました。

(おたり森林セラピー基地では、真木集落へ行くプランを現在検討中)

真木集落、四辻先の供養塔、真木に行く途中の供養塔、沢沿いの山道、石仏は馬頭観音か、大日如来か忘れてしまいました。

真木集落

真木集落

真木集落への道

真木集落への道

真木集落への道

真木集落への道

真木集落への道

真木集落への道

 

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真木集落とは。

小谷村の中心地から”歩いて”1時間半ほど。立派な茅葺屋根の民家が今も残る昔ながらの集落です。

そこで暮らすのは、NPO法人共働学舎の方々。現代の生活からは隔絶された環境で、班自給自足の生活を営まれています。

小谷村観光公式サイト「真木集落」http://www.vill.otari.nagano.jp/kanko/nature/maki/

上原巌先生の「回復の森」を読んで…..

ゴールデンウィークも過ぎ、皆様どうお過ごしですか?
小谷にも春が来ました

マイフィールドのチップロードの森
山の恵み、山菜も美味しい季節、森林セラピーも良い季節

コルチナウッドチップロード

コルチナウッドチップロード

コルチナウッドチップロード

コルチナウッドチップロード

上原巌先生の「回復の森」を読んで…..一部から

森林ウォーキングのすすめ 旭川の住友和弘さんの実践と思いに共感

今は、健康のづくりのためにウォーキングしている方は4000万人と調査結果が出ています
住む所によりアスファルトの路面を自動車や人の視線を気にしつつ… 地方(小谷)では綺麗な景色を眺め、美味しい空気を吸い小鳥のさえづりを聴き心地よく…

森林ウォーキングの効果

①自律神経のバランスを改善する
②免疫力を高める
③血圧を下げる
④ストレスを改善する
⑤リフレッシュ効果
⑥認知とその周辺症状の緩和

 

森の中をウォーキングする事でこんなにも良い効果が得られる事が実証された

私も小谷の中で都会から来る人と共に実践して行きたいと思ってます

北アルプス

北アルプス

身体が森の音を聴いている!

先日「うみやまあひだ-伊勢神宮の森から響くメッセージ」という映画を観ました。

私は伊勢神宮とその森が大好きなので、どんな話が見られるのだろうと楽しみに出かけて行ったら、予想に反して話は伊勢神宮だけにとどまらず、日本(人)と森との関わりを多方面から語る内容となっていました。

中でも私が興味を持ったのは、脳科学者である大橋力さんが語る「ハイパーソニック・サウンド」でした。

人間の耳に聴こえる音は20KHzまで。それ以上の周波数の音は、私たち人間には音として聴き取れないそうです。そうした高周波の音を豊かに含む自然の音が「ハイパーソニック・サウンド」。耳では聴こえないけれど、私たちはその音を皮膚や身体で感受しているそうです。またそうした音が人の脳にポジティブな影響を及ぼすそうです。

ハイパーソニック・サウンドの宝庫はアフリカの熱帯雨林なのですが、日本では伊勢神宮の森でそれに近いデータが取れるそうです。
だからですかね、私は伊勢神宮の宮域に流れる風というか空気がとてもとても心地よく感じられるのです。
森や山でも、体全体が心地よいと感じる体験をよくします。身体が聴こえない音を聴いているのでしょうか。
聴こえないもの、見えないものの中にも私達を生かす大きな力が働いているのでしょうね。

森はシンフォニーを奏でているんですって。とってもにぎやからしいですよ(笑)。
私達と一緒に聴こえない音を聴きに森へ出かけませんか。