前回に引き続きフィンランドネタ。
私が行ったラップランドのウルホケッコネン国立公園周辺の地は、日本と違って平坦なところがほとんど。山というよりは丘が多い(フィンランドの最高峰は1300mほどだって)。そのためクロスカントリースキーコースが延々と整備されている。レベルや距離からコースを選べ、体力のある人なら何十キロもクロカンで移動できる。
さてそこで人生初クロスカントリースキーレッスンをした後、自分で往復4キロほどのツアーをしてみた時のこと。
コースの向うから誰かがやってくるな~と思ったら、やってきたのは人ではなく、大きな1頭のトナカイ(笑)。あちらもこちらも立ち止まり、互いに様子うかがい。その距離、100m弱か。
トナカイって、襲ってくるんだっけ?走ると速いのかな?つの、でかいな・・・。現地の人が「彼らは触られるのが嫌いだ、それは捕まって食べられることを意味するから」とかシビアな話をしてたけど・・・。
(フィンランドではトナカイのお肉を食べます。くせがあって私はあまり好きではない)。
とりあえず、「こんにちは」(しかも日本語で)とか言ってみる(笑)。続いて、「私、クロカンしててそっちの方へ行くけど、どうする?どこ行く?こっち来る?」。
日本でもよくやるんだけど、動物に会った時は、とりあえず話しかけることにしている。当然言葉は通じないんだけど、声のトーンから、彼らが自身にとって危険であるかどうかの判断ができると考えるためである。
しばしの沈黙の後、大きなトナカイは方向を変え、森の方へ入って行ってくれた。
やれやれ・・・と思ったのもつかの間、しばらく行くとまた2頭のトナカイが現れた。大きさからいって、さっきのがお父さんでこれはお母さんと子供?で、また日本語で(以下繰り返し笑)。
ちなみにフィンランドのトナカイは野生ではなく、いずれもどこかのトナカイ牧場の所属なのだそうです。昼間は放牧されていることもあり時々会うけど、夜間は会うことはないと現地の人が言っていました。
トナカイって・・・カピパラに似てる(笑)?って思いました。体形や行動パターンなどはカモシカに似てる。
みなさんも、森で動物に会ったなら、穏やかに話しかけてみてね。だいたい、ちょっと待ってれば立ち去ってくれるから。
今まで話しかけたことがあるのは、カモシカ、サル、ニホンジカとウサギ(これは声をかけたと思ったらもう逃げてる)、キツネ、タカ、トンビ、カラスなどなど、そしてトナカイ笑。
逃げていく後姿に向かってなら、クマさんに話しかけたこともある。
ただし、クマさんの場合は、相手が気づいてなければ、話しかけないで静かに立ち去ってね笑。気づかれちゃってたら、やってみる価値はある。叫んで背を向けて逃げるよりずっといいと思う。でもこちらにその余裕があるかどうか~笑。