Category Archives: 森林セラピー基地 小谷

冬が始まるよ~

12月になりました。

山の上の雪が週ごとに増えていくように思います。

じきに里にも雪が積もりはじめるでしょう。

小谷のもうひとつの世界が始まります。

同じ場所でも夏と冬とでは全然違うんですよ。

それが小谷の魅力のひとつです。

森林セラピー基地小谷では、冬でも森林セラピーやってます。

1月から実施可能です。

小谷のもうひとつの世界をぜひ見に来て下さい!

 

 

 

 

 

各コース:これからの季節

山に雪がのっかりましたので、、、

これから雪がだんだんと下りてきます(標高の低い所でも雪がふるようになる)。

先日の「おたり断面図?」の記事でもご紹介したように、森林セラピー基地小谷の各コースは、上は標高1800mから下は400mに分布しています。

これから積雪期を迎えるといくつかのコースは利用できなくなります。
10月末時点での状況をお知らせしておきますね。

コース02:栂池自然園・栂の森 標高1800m
10月24日(日)でゴンドラ・ロープウェーの運行が終わりましたので、冬の眠りに入りました。
来年はまた6月からご利用可能です。まだまだ雪たっぷりですけどね!

コース01:雨飾高原鎌池 標高1000m
例年11月初旬頃には鎌池へのアクセス道路が積雪により冬期閉鎖となります。
来年はまた6月からご利用可能です。まだ雪ありますけどね!

コース04:塩の道  標高400~800m

場所によって標高が違うので、どの部分を歩くかによって状況変わりますが、例年11月中には積雪となり利用できなくなります。
来年は5月頃からご利用可能です。

コース03:栂池・コルチナ ウッドチップロード  標高1000m
ここは通年利用可能です。
冬はスノーシューでご案内していますので、ぜひどうぞ!

 

 

 

コース04:塩の道

かつて上杉謙信がこの道を経て仇敵武田信玄に塩を送ったという歴史の道。

おたり村内を貫くその道中には、石仏・荷宿など、往時を偲ぶみどころがたくさん。歴史好きにはたまりませんね。

また、季節の山野草も見られますので、花好きの人にもいいですよ。

昔の街道の面影を楽しみながらの森林セラピー。

距離:5km~ (利用可能時期:5月中旬~11月頃 積雪期不向き)

塩の道は、ゆっくり歩いて、歴史文化をたどりながら、自然を楽しむコースです。
日本の原風景に懐かしさをそそられながら歩く道には四季を通じて魅力がいっぱい。
 
春: 山野草(カタクリ、ヒトリシズカ、フタリシズカ、イカリソウ、オドリコソウ、シャガ、ミスミソウなど)、山桜、タムシバ、新緑
夏: 青い空、白い雲、小鳥のさえずり、せみしぐれ、草いきれ、杉の香り、涼風
秋: 紅葉、木の実
冬: (深い雪に閉ざされ、冬の眠りにつきます)




 

このコースを訪れるプラン:

コース03:栂池・コルチナ ウッドチップロード

山麓で気軽に歩けるセラピーロード。
栂池ウッドチップロードもコルチナウッドチップロードもスキー場近くです。
ウッドチップを敷き詰めたふかふかやわらかい道。
ゆっくり歩くと、いつもは見落としていたいろんなことを発見できます。
里山のやさしい風景の中、ゆったり森林セラピー。

距離:0.7km~ (利用可能時期:通年 冬期は雪上のコースです)

ウッドチップロードは、針葉樹(杉の林・カラマツ)・広葉樹(楢・白樺の林)が混在した森の中にあります。カラマツは春は新緑、秋は黄葉がとても美しいです。
春夏秋冬、趣の変わるコースをお楽しみ下さい♪
 
春: 残雪の山々の眺望・賑やかな小鳥の鳴き声
夏: 杉林に差し込む朝日の幻想的な光の帯・林間を通り抜けるさわやかな風
秋: いろいろな花々といろいろな形の実が手じかに楽しめる・キツツキのドラミングも
冬: 雪の上に残された動物たちの足跡(カモシカ・キツネ・狸・テン・リスなど)

※ウッドチップロードでは、冬でもスノーシューをはいて森林セラピーを楽しめます。




 

このコースを訪れるプラン:

コース02:栂池自然園・栂の森

ゴンドラ・ロープウェーを乗り継いで、中部山岳国立公園内の高所へ。

標高1580mの栂の森一帯の空気は、他とはちょっと違います。
立ち止まって確かめてみて。
フィトンチッドいっぱいのオオシラビソの森が、ひんやりと爽やかな香気を放っています。

標高1900mの栂池自然園は、山岳美と高山植物の楽園。
大空の下、可憐な花々や、美しい北アルプスの山々の展望を楽しみながら、のびのび森林セラピー。

距離:2km~ (利用可能時期:6月~11月上旬)

春夏秋、大自然に包まれる体験をぜひ♪
春: 6月でもまだまだ雪たっぷり。ようやく雪がとけはじめたところにはミズバショウが顔を出し、遅い新緑が始まります
夏: 栂池自然園は高山植物の宝庫。1週間たつともう花が変わる、といった感じで次から次へと私達の目を楽しませてくれます。栂の森では夏の晴れた日の午前中にもっとも多く放出されると言われているフィトンチッドを感じて気分爽快。
秋: アルプスの山々を背景に秋晴れの空の下、高所ならではの色とりどりの紅葉を堪能。
冬: (深い雪に閉ざされ、冬の眠りにつきます) ※森林セラピーお休み




 

このコースを訪れるプラン:

コース01:雨飾高原鎌池

妙高戸隠連山国立公園内、標高1150mに位置する美しいブナの森に囲まれた鎌池は、森林セラピー基地小谷の代表的存在です。

基地認定のための測定はここで行われ、人体への癒し効果があると認められました。

心地よい風が渡る池の周りをのんびり歩いて、森林セラピー。気づけば、心も体もリラックス♪

距離:2km~ (利用可能時期:4月下旬~10月)

春夏秋、ブナの森のやさしさに包まれる体験をぜひ♪
春: 雪どけ、残雪、ブナの芽吹き、新緑
夏: 小鳥のさえずり、圧倒的なブナの緑、爽やかな風、葉ずれの音
秋: いろとりどりの美しい紅葉、錦織り成す山の斜面、秋風
冬: (深い雪に閉ざされ、冬の眠りにつきます)※森林セラピーお休み




 

このコースを訪れるプラン:

おたり断面図?

森林セラピー基地小谷の各コースを順次ご紹介していく前に

友達に説明するノリ?で簡単な図を書いてみました。

各コースの位置関係がつかみやすいかな、と。

落書きみたいですけど(笑)。

字が下手とか

1000~1800の標高差より400~1000の標高差の方が大きいとか

まぁ細かいことはおいといて下さい(笑笑)

 

map

 

(クリックすると大きくなります)

※塩の道は厳密にいうと谷の両側にあって、標高も高い所は800m以上あったりしますが、

森林セラピーで主に使うコースは図示したあたりです。

 

通常小谷を通過する際は、車でも電車でも谷の底を通ります。

ここにはあまり広い土地がなく、JR、国道、姫川、そして役場など。

ここだけ見ると小谷って何にもないな~ってなるんですけど、どっこい。

標高を上がればあちこちに趣の異なるいいところがたくさんあります。

そしてそのいいところに森林セラピー基地小谷のコースも設定してあります!

おたり森林セラピーで皆さんに小谷の魅力を知っていただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

変化に富んだコースたち

森林セラピー基地小谷のコースは、標高、植生、雰囲気、特性などなど、素晴らしく変化に富んでいます!

小谷村はとにかく広くって、その80%が森林なのですが、場所によって森林にもいろいろありまして、コースそれぞれ趣が全く異なる森林を楽しめます。

コース01:雨飾高原鎌池
標高約1100m、ブナの森に囲まれた静かな池の周りをめぐるコース。

コース02:栂池自然園・栂の森
標高1800mの亜高山帯、コースの周囲はオオシラビソやコメツガなどの針葉樹とダケカンバなどの広葉樹が混交する湿原を歩くコース。夏季は高山植物が咲き乱れます。

コース03:栂池・コルチナ ウッドチップロード
標高1000m前後、ペンション街に近く、ウッドチップをしいて歩きやすく整備されたコース。人工林と自然林が入り混じった林に囲まれています。

コース04:塩の道
標高300~800m、集落から集落をつなぐ昔の街道を歩くコース。里山の自然満載、往時の旅人気分を味わいながら歩きます。

 

森林セラピー基地は今や全国で60を超えるほどになっていますが、これほどに変化に富んだコースを持つ基地はそうそうないと自負しております笑!

次回以降、それぞれのコースを詳しくご紹介しますね。

 

 

 

 

森林の保健的活用に関する研究

東京工業大学の学生さんが森林セラピーを修士研究テーマに選んだそうで、森林セラピー基地小谷にも、調査のための問合せがあったそうです。

学生さんはこの度収支研究を終えられたそうで、修士論文の梗概

「山村地域における森林の保健的活用に関する研究(梗概)」

を送って下さいました。

全国の森林セラピー基地を調査しておられ、全体的客観的な視点で森林セラピー事業を知ることができて、とても参考になりました。