実に久しぶりに中国映画の「十面埋伏」を観ました。
中国女優のチャンツーイーの踊りや衣装、背景となる風景など、全編を通して色彩が非常に美しい映画です。邦題は「Lovers」でした。
話中、美しい森が出てきます。とてもとても美しい森です。
中国といえば竹林のイメージが強かったので(笑)こんな美しい森があるんだ!?と最初に観た時かなり驚いたのですが、やはりロケ地はウクライナでした。
私が大好きなどこまでも歩いて行きたいような明るい森。映像の美しさに感動したもんです。
今回改めて、映る木々をしみじみと眺めてみました。
逃亡するシーンで森の中を駆け回っているので(笑)、ほとんど木の幹しかわからないのですが、たぶん白樺、栂などなど、そしてブナ(ヨーロッパブナ)。
やはり私の大好きなブナの森はは世界共通で美しい~♪
ところでこの映画の難点は、その美しい森で2回(以上?)ロケをしたと思われること。
緑滴る新緑の時期と、秋の黄葉の頃。
追われる主人公達が森の中を逃げ回るのですが、春と秋を行ったり来たり(苦笑)。
もう、すごい違和感(笑)。
森に行かない人でもさすがに気が付くと思うなぁ。。。
俳優さん達のスケジュールとか、国外ロケの不便さからそういう結果になってしまったんでしょうかね。
観客を馬鹿にしてもらっちゃ困る!なんて思う一方で、同じ場所(たぶん)の春と秋、色彩だけでなく「気配」がこんなにも違うということを改めて実感しました。
映像から伝わってくる風、気温、湿度、森の香り、落ち葉を踏みしめる音や感触などなど・・・
(私が)たくさん森に入るから脳が記憶しているんですかね、感覚として再現されてきます。
これも森林セラピーのひとつだな、なんて思ったりしました。
それにしてもウクライナのブナの森、美しい~。ぜひたずねてみたいです。