久しぶりに晴れた朝、眩しいほどに輝く雪の森へ、
一歩また一歩と光り輝く処女雪に踏み込むと心躍る、
暫くすると人間であることを忘れてしまう。
私はリス?・ウサギ?・白樺の木?それとも何者?・・・
いま私は「人」としてのすべての拘束から解放され
絶対的な解放感に包まれて不思議の世界に迷い込む
なんとも言えない心地よい、ゆったりした時の流れを感じ
燦々と降り注ぐ真っ赤な太陽はあたたかく
真っ白い雪は光り輝き私を誘う
真っ青な空は天を突き抜けるように高く
思わず深呼吸をする
木々は白い綿帽子をかぶり
真新しい雪の上に木々の影がのびる
微かに小鳥のさえずりが聞こえ
静寂の森は優しく私を包み込んでくれる。