草刈りの季節になりまして、どこへ行ってもあっちでもこっちでも電動草刈り機の音が響いています。
が、私あの音嫌いでね~苦笑。
登山道整備で実際自分も使ったことありますが、何でもかんでも一律になぎ倒すって感じでね、何だかとっても暴力的に思えるんです。
効率の観点から考えたら、何言ってんだってことになるんでしょうが、、、
先日のウッドチップロード植物保護活動作業も、その一律なぎ倒しから山野草を守ろうという試みだったわけです。
で、何が言いたいかというと。
先日、別の仕事の研修で木曽路を歩いてきたのですが、与川というところを歩いていた時に、86歳だと言うおじいさんが、ちょっと長めの鎌を研いでいるのに出会いました。
電動の草刈り機も使うけど、斜面の急なところや山野草なんかがあるところはこれの方がいいかなと思って、、、とまさに植物保護活動を地で行く発言。
その土地は、山深い静かな集落で、辺り一面緑色、山からいい風が吹いて、時が止まったかのようなところでした(小谷の山村にもどこか似ていた)。
その景色の中でゆっくりと鎌を研ぐおじいさん。お肌がつやつやで血色もとてもよく、柔和な笑みをたたえて昔話を聞かせてくれました。
草刈りはするけれど、日々の楽しみになるような草花は残して草を刈ろうかな、という時間や気持ちのゆとり、そして優しさ。
不便かもしれないけれどよい環境で、よい暮らしをし、よい心持ちをしておられるであろうことがその言葉や姿から見て取れました。
ああよきかなよきかな。古きよき日本がまだここにある。
古きよき日本は、生活の全てが森林セラピーだったかもしれない笑。