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鎌池静謐(せいひつ)

森林セラピーではなかったのですが、お客様をお連れして鎌池を訪れました。

台風が本州に接近しているとあって、天気予報も芳しくなかったため、途中1人に会っただけ、静かな静かな鎌池でした。

今は一年で一番緑が美しい季節。鎌池の緑色の水面にぶなの森の緑が映り、ますます緑が濃く深く。

鎌池静謐

鎌池静謐

凪いだ深緑の水面を眺めていると、自然と心が落ち着き、自然からのあるいは自分自身からの語りかけに思わず知らず耳を傾けます。

鎌池はまた霧や雲がよく似合います。霧がふわーっと山から下りてきて、静かに水面を滑っていく様子は、山の息吹のようにも思えます。

この日はむこうの堂津岳にかかった雲が躍動的で、それがまた緑深い鎌池に興を添えていました。

鎌池静謐

鎌池静謐

ぶなの森に囲まれた鎌池。ぶなの森は水が大好き。そして鎌池は竜神を思わせる緑色。

この池は、案外雨模様の時の方が、その美しさを際立たせるかもしれませんね。

 

「女性のための森林セラピー」研修会

昨年に引き続き今年も企画している1泊2日のおたり森林セラピー宿泊企画「女性のための森林セラピー」の研修会を行いました。

この企画は、女性のみなさんに日常から離れゆったりとした時間を過ごしていただくために、おたり森林セラピー基地の女性ガイドが考えた女性のためのプランです。
女性ガイドが森を案内し、女性ガイドがいる宿にお泊まりいただく。安心してくつろいでいただけます。

あふれる緑の中で打合せ

あふれる緑の中で打合せ

昨秋の地震の影響で通れなくなっていた道路がやっと開通し、梅雨が明ける頃にはいつもの賑わいを取り戻すと思いますが、今日はほとんど人のいない静かな静かな鎌池でした。

池に映るブナの森

池に映るブナの森。白い馬出てきそう~

翠色の池に映った緑色のブナの森がそれは美しく、池のほとりでしばし目をつぶり五感を意識する時間を取りました。先日別の研修で松本駅前で同じことをしたのですが、それに比べるとはるかに音が少なく、また遠くの音までよく聞こえて空間の広がりを感じました。

池のほとりで耳をすませば

池のほとりで耳をすませば

全体の進行や役割分担を再確認し、池の各所ではガイド内容について再確認をしました。
みんな忙しい中時間を割いて集まっていたので、ささっと済ませるつもりが、あっという間に2時間経ってしまいました。やはり自然の魅力には敵いません。
私たちガイド自身が森林セラピーを存分に堪能した1日でした。
みなさんにもぜひ体験していただきたいと思います。

 

これは朴(ほお)だよ。ほぉ~(笑)

これは朴(ほお)だよ。ほぉ~(笑)

研修を終えて、準備万端。みなさまのお越しをお待ちしております!

↓↓↓ 詳しくはこちらをご覧下さい! ↓↓↓

「女性のための森林セラピー」

 

「データで知ろう!森林セラピー」研修会

今年登場した1泊2日のおたり森林セラピー宿泊企画 「データで知ろう!森林セラピー」の研修会を行いました。

この企画は、都市環境下(松本駅前)と森林環境下(小谷村)における体の変化を、森林セラピーのデータ指標を使って見てみよう、という試みです。

松本駅前のいこいの広場で、データ測定に加えて、メンバーの提案で、都市環境下での「五感の体感」をしてみました。
色、音、におい、肌に感じる湿度・気温、湧水の味・・・五感を通して、都市部にはいろんなものが「あふれている」と感じました。

松本駅から小谷までの移動は、JR大糸線を使います。なんと2時間もかかるので、車窓の眺めを楽しみながら、のんびりとした時間を過ごす森林セラピーとなります。

梅雨時なので、山は稜線が雲に隠れてどれがどれやらわかりませんでしたが、晴れていればそれは素晴らしいパノラマが楽しめます。

ちょうど田んぼの緑が美しく、車窓から道中の風景、気候、自然、文化など、あれこれと確認しながら、小谷まで戻りました。

(すみません、写真撮り忘れました~)

 

研修を終えて、準備万端。みなさまのお越しをお待ちしております!

↓↓↓ 詳しくはこちらをご覧下さい! ↓↓↓

「データで知ろう!森林セラピー」

鎌池への道が開通したようです

6/25に鎌池への道路が開通したようです。
昨秋の地震で崩落した箇所を工事中でした。
鎌池のさらに奥の湯峠まで車で入れます。

↓↓↓ ご参考までに、雨飾荘さんのブログ記事 ↓↓↓

2015年6月25日(木) 道路が開通しました!

よかった!これで我らがおたり森林セラピー基地代表格の鎌池でセラピーが再開できます。

みなさんぶなの森での森林セラピーを体験しにぜひ小谷にいらしてくださいね!
ガイド一同お待ちしております。

真木集落へ

梅雨入りしていよいよ緑が潤う山へ分け入り、
前回の記事「映画「アラヤシキの住人たち」の舞台、真木(まき)集落へ行ってきました。

南小谷駅の裏から車の通れない未舗装の道に分け入り、1時間半ほど歩くでしょうか。急坂を登り、峠を越え、川を渡り、また急坂を登ります。
真木集落では、現在でも何人もの人が生活しています。これが生活道路です。

真木集落へ

真木集落へ

あぜを歩く

あぜを歩く

 

集落への道すがら、年配の方から昔話を聞きます。山間部の暮らしの苦労、雪深い場所ゆえの苦労。村の中心部から遠く離れていたため、農作業や学校事情もとても大変だったこと。話を聞きながら、草が茂る土と石の道を一歩一歩踏みしめながら歩くと、当時の人々の姿があちこちに見えるようです。昔の人たちがいかに働き者で勤勉だったか。いかに懸命に生きていたか。いかに心身ともに強かったか。しみじみと感じられるお話がいっぱいでした。

峠にて

峠にて

 

辿り着いた集落は、山に囲まれた隠れ里のような場所。まるでタイムトリップしたかのよう。

田んぼや畑が作られた少しの平坦な土地。それでも山深い小谷では「こんな広い平らな所はあまりない」のだそう。茅葺屋根の大きな家が何件もありました。そして向うに残雪のアルプス。まるで時が止まったかのよう。下界とは時間の流れが明らかに違いました。

着いた!

着いた!

アラヤシキ

アラヤシキ

 

しとしと降る雨を軒先でしのぎながら、集落の方からもいろんなお話を伺います。若い方ですが、昔話を聞くのが大好きなんだけど、だんだんそういう話を聞ける機会が減ってきて、昔話に飢えてるのだそう(笑)。
小谷にはこうやってちゃんと小谷のことを守っていく人たち(いろんな意味で)がいるんだな・・・と思わされました。

軒下でおしゃべり

軒下でおしゃべり

 

それから昔の分校跡を見せてもらいました。
村の理解を得られず、集落の人がほとんど土地とお金と労力を出して建てた分校。しっかり勉強して先生になった人が多かったとのこと。
跡地には立派な銀杏の樹が静かに佇んでいました。ずっとここの暮らしを見てた、子供たちが育って行くのを見てきた木。手を振って、集落を後にしました。

この集落への道のりも、森林セラピーのプランにしようって構想が進行中です。
「タイムトリップ×森林セラピー」ね(笑)。

奥深い小谷。小谷には宝物がいっぱいです。

 

2015年度の森林セラピー宿泊プラン

おたり森林セラピー基地の2015年度森林セラピー宿泊プランをご用意しました!

詳しくはこちら: http://otari-shinrin.com/plan2015.html

おたり森林セラピー基地のそれぞれのコースの特色を生かし、皆さんに楽しんでいただけるようにプランを考えました。現在以下の4つのプランがあります。

女性のための森林セラピー♪

古道「塩の道」で森林セラピー

「栂池自然園」と森林セラピー

データで知ろう!森林セラピー

 

自然豊かな信州・小谷村で、日頃の忙しさを忘れて、ゆったりとした時間を過ごしていただきたいと思っています。

ガイド一同みなさまのお越しをお待ちしております。

 

映画「アラヤシキの住人たち」

「アラヤシキの住人たち」は、長野県北安曇郡小谷村で共同生活を送る真木共働学舎のドキュメンタリー映画。
車の通わない山道を1時間半歩いたところが舞台です。
小谷の奥深さの一面を垣間見ることができると思います。

公式サイト: http://arayashiki-movie.jp/

松本の井上アイシティシネマでは、6/7(日)に舞台挨拶があるようです。

「6/7(日)「アラヤシキの住人たち」舞台挨拶決定!!」http://www.inouedp.co.jp/schedule/2015/05/67_1.html

 

総会が開催されました

5/28(木)夜、おたり森林セラピーインストラクター協会の総会が開催されました。

役員改正があり、2015年は新体制で臨みます。

すでにグリーンシーズンが始まっているものの、昨年初冬の地震の影響が各地に残っています。

ですが、森林セラピーのよさを皆さんに知っていただくため、小谷という地を皆さんに好きになっていただくため、自分たちのレベルアップを図るため、いろいろな活動を進めていく予定です。

お客様にも楽しんでいただける企画をたくさんご用意するつもりです。

今年も小谷に遊びに来てくださいね!

鎌池への道のりが

我らがおたり森林セラピー基地の中心的存在「鎌池」への道のりが・・・

「当分の間通行止め」だそうです(泣)。

通行止め

通行止め

ご存知の通り、小谷では昨年11月に大きな地震があって、その後すぐ雪の時期になったわけですが、雪融けしてみたら道路が崩落していた・・・ということみたいです。

崩落

崩落

車では村営雨飾荘まで入れます。
ただ、小谷温泉の山田旅館~村営雨飾荘は通行時間に制限があるようなので、気をつけて。

通行時間制限

通行時間制限

 

5月17日に行ってみたらそんな状況でした。
この日は天気がよかったので、大渚山に登って北アルプスに登ってコーヒー飲もう♪と思っていたのですが、あまり時間がなかったのと気がそがれたのとで、鎌池まで歩いて行って昼寝しました。

ブナの葉はだいぶ大きくなっていて、森は鮮やかな黄緑に染まっていました。
まだ雪たっぷりなので、白地に森の緑がとても美しく映えます。
雪融けの始まった鎌池では、誰もいない静かな静かな時間が流れていました。
雪の上を吹く風はまだ冷たく、寝ころんで浴びる太陽の光はとても心地よく。
風が木々を揺らす音を聴きながら、まどろみました。

 

ブナ新緑

ブナ新緑

 

鎌池雪融け

鎌池雪融け

 

簡単にアクセスできないけど、こういうのもいいな。
最初、森林セラピーの活動ができないじゃん!!って思ったのですが、鎌池まで歩いて行くのもまた十分にセラピーになるし、楽しめることがわかりました。

私達と一緒に残雪と新緑のブナ林が待つおたり鎌池へ出かけませんか。
おたり森林セラピー基地ガイド一同皆様のお越しをお待ちしております。

 

追伸:
「当分の間通行止め」についての問い合わせは、小谷村役場 観光振興課 農林課へどうぞ。

通行止め

通行止め

身体が森の音を聴いている!

先日「うみやまあひだ-伊勢神宮の森から響くメッセージ」という映画を観ました。

私は伊勢神宮とその森が大好きなので、どんな話が見られるのだろうと楽しみに出かけて行ったら、予想に反して話は伊勢神宮だけにとどまらず、日本(人)と森との関わりを多方面から語る内容となっていました。

中でも私が興味を持ったのは、脳科学者である大橋力さんが語る「ハイパーソニック・サウンド」でした。

人間の耳に聴こえる音は20KHzまで。それ以上の周波数の音は、私たち人間には音として聴き取れないそうです。そうした高周波の音を豊かに含む自然の音が「ハイパーソニック・サウンド」。耳では聴こえないけれど、私たちはその音を皮膚や身体で感受しているそうです。またそうした音が人の脳にポジティブな影響を及ぼすそうです。

ハイパーソニック・サウンドの宝庫はアフリカの熱帯雨林なのですが、日本では伊勢神宮の森でそれに近いデータが取れるそうです。
だからですかね、私は伊勢神宮の宮域に流れる風というか空気がとてもとても心地よく感じられるのです。
森や山でも、体全体が心地よいと感じる体験をよくします。身体が聴こえない音を聴いているのでしょうか。
聴こえないもの、見えないものの中にも私達を生かす大きな力が働いているのでしょうね。

森はシンフォニーを奏でているんですって。とってもにぎやからしいですよ(笑)。
私達と一緒に聴こえない音を聴きに森へ出かけませんか。